カテゴリー: 島根の神社

  • 【出雲大社】縁結びの神様と神在月を完全ガイド|島根のパワースポット

    出雲大社 大鳥居

    出雲大社
    — Izumo Oyashiro —

    基本情報

    正式名称 出雲大社(いずもおおやしろ)
    所在地 島根県出雲市大社町杵築東195
    御祭神 大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)
    創建 不詳(神代の時代・日本最古の神社のひとつ)
    参拝時間 6:00〜19:00(素鵞社方面は16:30まで)
    入場料 無料
    アクセス 一畑電車「出雲大社前駅」から徒歩約10分
    電話番号 0853-53-3100
    公式サイト izumooyashiro.or.jp

    出雲大社とはどんな場所?

    島根県にある「出雲大社(いずもおおやしろ)」は、日本最古の歴史書『古事記』『日本書紀』の時代から続く、この国でもっとも格式の高い神社のひとつです。

    「縁結びの神様」として知られており、恋愛だけでなく仕事・家族・友人などあらゆる人と人とのつながりを結ぶとされています。毎年1000万人以上が参拝に訪れる日本有数のパワースポットです。

    出雲大社 本殿
    国宝に指定される本殿。1744年建造、高さ約24メートル。

    歴史と建てられた理由

    いつ、だれが建てたのか

    出雲大社の創建は「神代(かみよ)の時代」とされており、具体的な年代が特定されていない日本最古クラスの神社のひとつです。現在の本殿は1744年(江戸時代・延享元年)に建て替えられたもので、国宝に指定されています。建築様式は「大社造(たいしゃづくり)」と呼ばれ、日本最古の建築形式のひとつです。

    なぜこの場所に建てられたのか

    神話によると、大国主大神が「国譲り」を行ったことがきっかけです。大国主大神はもともと日本という国を自らの手で開拓した「国造りの神」でした。しかし天照大神に国を譲り渡すことになり、その見返りとして「立派な宮殿を建ててほしい」と要求しました。天照大神がその願いを聞き入れ、建てられたのが出雲大社の原点とされています。

    その後の歴史

    • 古代:天皇家から「国を守る神様」として最高位の神社として崇敬された
    • 平安時代:社殿は48メートルを超える高さがあったと言われており、当時の日本最大の建造物だった可能性がある
    • 江戸時代(1744年):現在の本殿に建て替え。国宝に指定
    • 現代:毎年の参拝者数は1000万人超え。縁結びの神社として全国から参拝者が訪れる

    祀られている神様

    大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)

    • 日本という国の土台を作った「国造りの神」
    • あらゆる縁(人と人のつながり)を結ぶ「縁結びの神」
    • 医療・農業・商業など、人間の生活全般を守る神様
    • 別名「大己貴命(おおなむちのみこと)」「八千矛神(やちほこのかみ)」とも呼ばれる

    ご利益:縁結び / 良縁・恋愛成就 / 商売繁盛 / 農業・医療 / あらゆる人間関係のご縁

    「縁結び」はなぜ大国主大神なのか

    大国主大神が国を天照大神に譲り渡した後、目に見えない世界(幽世・かくりよ)を治める役割を担いました。その幽世の仕事が「人間のあらゆる縁を司ること」だったとされています。この神話的な背景が、出雲大社を縁結びの聖地たらしめています。

    神在月(かみありづき)とは?

    旧暦の10月(新暦では11月頃)のことを、日本では「神無月(かんなづき)」と呼びます。全国の神様がどこかへ旅立ってしまうから「神様がいない月」という意味です。では神様はどこへ行くのか——答えは「出雲」です。

    全国八百万(やおよろず)の神々は旧暦10月になると出雲大社へ集まり、「神議(かむはかり)」と呼ばれる会議を開きます。その議題は来年の人間たちの縁——恋愛だけでなく、仕事・住む場所・出会い・別れ、すべての縁が話し合われるといいます。だから出雲だけは、この月を「神無月」ではなく「神在月(かみありづき)」と呼びます。

    見どころ・注目スポット

    一 松の参道

    出雲大社 松の参道
    木漏れ日が落ちる松の参道。中央は神様の通り道とされ、参拝者は端を歩く。

    勢溜(せいだめ)と呼ばれる二の鳥居をくぐると、両脇を松の木に囲まれた参道が続きます。全国的に見ても珍しい「下り坂の参道」で、参道は3列に分かれており中央は神様の通り道とされています。

    二 神楽殿の大しめ縄

    出雲大社 神楽殿 大しめ縄
    長さ約13メートル・重さ約5.2トン。日本最大級の大しめ縄。

    本殿エリアとは別にある神楽殿の正面に掲げられているのが、日本最大級の大しめ縄です。長さ約13メートル・重さ約5.2トンという規模で、実物を見た瞬間に圧倒されます。

    三 本殿(国宝)

    1744年建造の国宝建築。高さ約24メートル。様式は「大社造(たいしゃづくり)」で、入り口が横(妻側)にあるという独特の作りです。平安時代には48メートル以上あったという記録も残っています。

    四 素鵞社(そがのやしろ)

    本殿の真後ろ、稲佐山の岩肌に接した場所にひっそりとたたずむ特別なお社です。スサノオノミコトを祀り、出雲大社を守護する岩に直接触れることができる唯一の場所です。入場は16時30分まで

    五 稲佐の浜

    出雲大社から徒歩約15分の海岸で、神在月に全国の神様が上陸するとされる浜辺です。神在祭の前夜には「神迎え神事」が執り行われます。

    参拝の作法

    出雲大社の参拝方法は、一般的な神社と異なります

    一般的な神社 出雲大社
    二礼二拍手一礼 二礼四拍手一礼

    拍手(かしわで)を4回打つのが正式です。うっかり2回で終わってしまう参拝者が多いので、ぜひ覚えておきましょう。

    正確な情報 ── 意外と知らない事実

    「縁結び」は恋愛だけではない
    出雲大社の縁結びは恋愛・結婚だけを指していません。仕事・家族・友人・住む場所・出会い——人間のあらゆる縁全般を結ぶとされています。

    本殿の高さは昔48メートル以上あった
    現在の本殿は約24メートルですが、平安時代の書物「口遊」に「雲太・和二・京三(一番は出雲)」という記述があり、当時は日本最大の建造物だった可能性があります。

    正式な読み方は「いずもおおやしろ」
    「いずもたいしゃ」と読む人が多いですが、正式名称は「いずもおおやしろ」です。

    実は… ── 驚きのトリビア

    大国主大神は何度も殺されかけている
    嫉妬した兄弟神たちに二度も殺されながら、そのたびに神様の助けで生き返っています。「因幡の白兎」の神話でも有名で、困っている者を助けるやさしい神様として描かれています。

    参道は「下り坂」になっている
    入り口から本殿に向かって下り坂という全国的に珍しい構造で、「神様の領域に入るにつれて地面が低くなる=神様が高い次元にいる」という意味があるとも言われています。

    噂・諸説 ── 謎と伝説

    神在月に参拝すると縁が結ばれる?
    「神在月(11月頃)に参拝すると縁が結ばれやすい」という話が広まっています。ただし公式には「参拝の時期によってご利益が変わる」という説明はされておらず、いつ訪れても縁結びのご利益があるとされています。

    かつての本殿は本当に48メートルあったのか
    2000年の発掘調査で巨大な柱(3本束ねて直径約3メートル)の跡が見つかり、高層建築が存在した可能性は高まりましたが、48メートルについては「諸説あり」のままです。

    アクセス・参拝情報

    路線 最寄り駅 徒歩
    一畑電車 出雲大社前駅 約10分
    JR山陰本線 出雲市駅(川跡駅で乗り換え) 乗り換え含め約40分
    • バス:JR出雲市駅から一畑バス「出雲大社連絡所」行き(約30〜40分)
    • :山陰道「出雲IC」から国道431号経由で約15分 / 駐車場:普通車385台・無料

    参拝時のポイント

    • 参拝の作法は「二礼四拍手一礼」(一般の神社と異なる)
    • 参道の中央は神様の通り道なので端を歩くこと
    • 素鵞社方面は16:30まで
    • 御朱印は拝殿裏(7:00〜18:00)と神楽殿(9:00〜16:00)の2か所・初穂料500円〜

    周辺のおすすめスポット

    日御碕神社
    出雲大社から車で約20分。朱塗りの社殿と日本海が美しい日御碕神社。
    • 稲佐の浜:神様が上陸する伝説の浜辺(徒歩約15分)
    • 日御碕神社:朱塗りの社殿が美しい重要文化財(車で約20分)
    • 日御碕灯台:日本一の高さを誇る石造り灯台(日御碕神社のそば)

    出雲のグルメ

    出雲そば
    出雲そば。日本三大そばのひとつで、黒くて香りが強いのが特徴。
    • 出雲そば:日本三大そばのひとつ。黒くて香りが強いのが特徴
    • ぜんざい:出雲が発祥の地という説がある。神在月の神事で振る舞われた「神在餅」が起源

    まとめ

    出雲大社は、神代の時代から続く日本最古の神社のひとつです。大国主大神が縁を結ぶ幽世を治めるという神話的な背景から、縁結びの聖地として千年以上にわたって人々に慕われてきました。

    恋愛・仕事・家族・友人——あらゆる縁を結んでくれる神様にお願いしたいことがあれば、ぜひ島根の出雲大社まで足を運んでみてください。参拝の作法「二礼四拍手一礼」を忘れずに。